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Japan Agricultural Machinery Manufacturers Association(JAMMA)

T.活動目的

1.油脂技術分科会の発足

 油脂に関する共通の課題をお互いに意見交換する場として、日農工・技術安全対策委員会に属する組織として「油脂技術分科会」を2013年9月27日に発足させました。
 日本の農業機械メーカは、技術・性能面(水田を主流に)で既に世界の農業を牽引している、と言っても過言ではないと思います。特に「食の供給」に関しては農業従事者に対し、「楽・快適・省人化・ゆとり・安全・省エネ」による貢献度が時代を追って益々進歩しています。これらの技術・性能面の進歩には、使われる油脂に相当頼ることも多くありました。例えばトラクタの湿式ブレーキです。それまでのブレーキは、乾式構造であり定期的な交換を余儀なくされました。
 湿式ブレーキの開発で半永久的に交換は不要となったのですが、大きな問題としてブレーキ材と潤滑油の摩擦部分から「ブレーキ鳴き」という問題が発生しました。それはもう、オペレータが「トランスミッションが破損した」と勘違いする位の大きなノイズでした。この問題を解決したのが油脂の添加剤でした。この技術は世界全ての農機用オイルに使われていることは言うまでもありません。
 これはほんの一例ですが、このように油脂に関する共通の課題をお互いに意見交換する場を設け、社会に貢献しつつ業界の発展に寄与する所存です。

2.油脂技術分科会の活動目的

  1. 共通する油脂の課題に対して、互い勉強会や見学会を行い委員会のレベルアップを図ると共に、課題解決のための意見交換をする。また、年1回農機メーカ、石油メーカに関連する油脂技術交流会を開催し関係各社の技術力の向上に寄与する。
  2. 日本の農業、世界の農業(特に農機適合油脂が入手困難な東南アジア、アフリカ、南米)を先駆するために分科会として何を発信できるかを意見交換出来る場とする。
具体的には、
(1)社会貢献をみた潤滑油(規格)開発
  ・作業機メーカ用共通潤滑油の提供(適正潤滑油の普及活動、規格化)
  ・最低限の性能を保証した農機(トラクタ)メーカ各社対応潤滑油
(2)海外潤滑油対応
  ・各社純正油の採用がない国々での共通潤滑油の規格化(採用)
  ・需要も少なく、農機メーカ単独では商品化・供給が困難な地域への共通潤滑油の採用
(3)適正潤滑油の普及活動
  ・農機適合油脂が入手困難な東南アジア、アフリカ、南米に対して石油業界を介しての
   普及促進
  ・各社取扱説明書へのリコメンド

3.農業機械メーカの油脂に対する現状

1. 国内の現状
 国内農機(トラクタ)メーカ各社は機械の性能を最大限に発揮させるため独自の展開を行っています。
(1)農機(トラクタ)メーカはそれぞれ固有のトランスミッションを構成し、使われるオイルも各社が
   採用している材料、表面処理、摩擦板や機構により独自の処方をとり純正油として扱っています。
(2)一方、全国農業協同組合連合会のように独自の販売網にて農機メーカ各社機械を扱われ、これらに
   使用するオイルも同一の物をリコメンドされている場合もあります。
(3)近年はオイルによる大きなトラブルはありませんが農機(トラクタ)メーカは新機能に合わせた油
   脂を開発し市場提供しています。
(4)また、作業機メーカでは独自の開発には限界があり、市販品を採用している状況です。

2.海外の現状
 海外の農機市場は二極化されます。
(1)小麦等の穀物を主流とする畑作市場
   農機(トラクタ)メーカ各社は純正油展開とトラクタ潤滑油規格を公表し、オイルメーカは自社のカ
   タログに農機(トラクタ)メーカ名を記載し合致していることをアピールしています。
(2)米(コメ)を主流とする水田市場
  ・主に水田で使われることの多いアジアの農機(トラクタ)メーカは石油メーカ・添加剤メーカと純
   正油を開発し市場に展開しています。
  ・販売量が確保できない国については石油メーカ品や現地使用実績品を推奨しています。
  ・課題は市場に出回る粗悪油脂への農機メーカとしての対応です。 

4.油脂技術分科会の構成

 油脂技術分科会の構成メンバーは農機メーカ、添加剤メーカ、石油元売りメーカ 計16社で構成し、分科会長はヤンマーアグリ(株)の上田敏彦氏が務め、上記目的達成のための活動を行っています。

【構成メンバー表】                                (注:五十音順)
【農機メーカ】  井関農機株式会社           http://www.iseki.co.jp/
         株式会社神崎高級工機製作所      http://www.kanzaki.co.jp/
         株式会社クボタ            http://www.kubota.co.jp/
         三陽機器株式会社           http://www.sanyokiki.co.jp/
         株式会社ショーシン          http://www.shoshin-ss.co.jp/
         株式会社丸山製作所          http://www.maruyama.co.jp/
         三菱マヒンドラ農機株式会社      https://www.mam.co.jp/index.html
         株式会社やまびこ           http://www.yamabiko-corp.co.jp/
         ヤンマーアグリ株式会社        https://www.yanmar.com/jp/
【石油メーカ】  出光興産株式会社           http://www.idemitsu.co.jp/
         コスモ石油ルブリカンツ株式会社    https://www.cosmo-lube.co.jp/
         JXTG エネルギー株式会社       http://www.noe.jxtg-group.co.jp/index.html
         シェルルブリカンツジャパン株式会社  https://shell-lubes.co.jp/
【添加剤メーカ】 アフトンケミカル・ジャパン株式会社  http://www.aftonchemical.com/
         シェブロンジャパン株式会社      https://www.oronite.com/japan/
         日本ルーブリゾール株式会社      https://www.lubrizol.com/

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